アルタイル*キミと見上げた空【完】
「わぁぁ~~。絶対俺やばいよな?」
そう言って修ちゃんは髪の毛をがしがしと掻いた。
「けどさ・・・・・・俺必死だったんだ。で、気づいた。お前がすげぇ好きなんだって」
「・・・・・・」
「トモが多分気を利かせてくれてお前を大学に連れてきてくれて」
「え?」
そこも??
「びっくりしたけど、嬉しかった。しゃべると、どんどん気持ちが止まらなくなって・・・そうしてお前にたどり着いた・・・・・」
ずるいよ。
そんな真剣な目でまっすぐに見られたら、何にもいえなくなるじゃない。
「汐、俺アメリカに行くことに決めた」
「うん・・・」
「それで・・・あ~~~」
そうやって空を見上げた修ちゃんはそのまま軽く息をついてから私を再びみつめた。
「お前にさ、着いてきてほしいんだ・・・」
「え?」
そして、思わず顔をしかめた私の前に出された小さな箱。
これ。。。
テレビとかでよく見るアレ?
・・・だよね。