アルタイル*キミと見上げた空【完】
「あ、汐。今日修也さん迎えに来るんでしょ?」
「う、うん」
「いいねぇ~~」
ニヤニヤしてる凛。
そう。
修ちゃんがやめてから、なんの問題もなくなった私達だから、クラブの帰りに隠れることもなく、修ちゃんに迎えに来てもらえるようになってた。
「サオリさんは、大学のクラブやめたんだって・・・」
「うん。。。聞いた」
「そりゃ、あんなに修也さんに固執してたんだもん。当然か、って感じもするけど」
「凛、言いすぎだよ・・・」
サオリさんはあの後すぐに大学のバスケ部をやめたと聞いた。
きっと今頃落ち込んでるんだろうな・・・。
・・・
「こんにちはぁ~~~~っ!!」
ん?
この声・・・
『サオリさん!?』
私と凛が同時に振り向くと、手を振ってるサオリさんの姿があった。