アルタイル*キミと見上げた空【完】
空の中には、またさっきよりも星の輝きが増えていた。


それは広く広く、どこまでも広がって行くようで。



私達はしばらくただ黙って上を見上げてた。



「汐、わかる?あれ…」



彼が指差した先には、さっき見つけた一番星がよりはっきりとその輝きを白く放っていた。


伸ばした凱の腕が大きく3回動いた。


「あれとあれとあれ……」

その指の向こうに見える、他の星達よりも鮮やかに輝く星が三つ。
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