アルタイル*キミと見上げた空【完】
「けど・・・・心配しないで!今さら凱とどうにかなりたいなんて思ってないから。気持ちだけ、昔からの気持ちだけ、伝えたかったの。だから・・・・本当にごめんね」
瞬間引き寄せられた体は、
気づけば凱の腕の中にすっぽりと包まれていた。
「凱・・・」
「・・・・おせーんだよ・・・・・・・」
凱。
「だから・・・忘れて?今言ったこと」
「やだ」
「え?」
「絶対にやだ」
凱?
凱の顔がみたくて体を少し離そうとすると、彼の力がなかなかそうさせてはくれなかった。
「見んな、バカ」
「え?」