アルタイル*キミと見上げた空【完】

「けど・・・・心配しないで!今さら凱とどうにかなりたいなんて思ってないから。気持ちだけ、昔からの気持ちだけ、伝えたかったの。だから・・・・本当にごめんね」


瞬間引き寄せられた体は、


気づけば凱の腕の中にすっぽりと包まれていた。



「凱・・・」



「・・・・おせーんだよ・・・・・・・」



凱。



「だから・・・忘れて?今言ったこと」



「やだ」



「え?」



「絶対にやだ」



凱?



凱の顔がみたくて体を少し離そうとすると、彼の力がなかなかそうさせてはくれなかった。



「見んな、バカ」


「え?」


< 238 / 640 >

この作品をシェア

pagetop