アルタイル*キミと見上げた空【完】
「あ~~~~!!」
凱がいきなり叫びながら仰向けに倒れた。
「凱!?」
「俺、最低だ・・・」
手をつないでいないほうの腕を頭の上に乗せて、凱がつぶやいた。
最低、って・・・。
やっぱり、そういう意味?
サオリさんとは付き合い始めて間もないのに、私が急にこんなこと言っちゃって・・・。
「凱、ごめんね・・・私これだけで充分だから。明日からはまた前みたいに付き合ってくれる?」
辛いけど、友達に、幼なじみに戻れないのは嫌だ。
凱とはずっとずっとこのままでいたいから。
胸が痛くなると思うけど、凱を失うよりはずっとまし、だと・・・思うし・・・・。
そう言い聞かせて、ぎゅっと目を閉じた。