アルタイル*キミと見上げた空【完】
ガチャンッ。
車のロックの音が聞こえて、エンジンがかかる。
「修ちゃん・・・・」
「ごめん。昨日無理やりあんなことして・・・そりゃ、怒るよな」
ううん。
ぶんぶんと首を振って見せた。
「ごめん、って言わないで。私のほうが・・・・私がもう修ちゃんと一緒にいることが出来なくなったから・・・」
「・・・・・・」
「だから・・・・私のほうが・・・ごめん」
「凱、か・・・?」
ズキンと音を立てる私の胸。
「・・・・・うん」
「あいつ、彼女がいるんだぞ?」
「・・・・・・」
車が動き出す。
「修ちゃんっ!!」
「・・・・・とりあえず、来て。監督にはお前と一緒にアメリカに行く、って言ってあるから・・・・だから・・・・・それが断る目的でも・・・・いいから」