アルタイル*キミと見上げた空【完】
途端に、自分の言った言葉が私に向かってくる気がして、顔が熱くなった。
「ごめん・・・・・迷惑だったよね。こんなの、私に言われても」
「は?」
凱が立ち止まって私の顔を見つめる。
その顔を見ることができなくて、私は下を向いた。
・・・・あの教室の風景が蘇ってくる。
思わずぎゅっと目を閉じた私の頭を凱はポコンと叩いて、いつものように
「ばーか・・・・けど、ありがとう」
って私の顔を覗きこんで笑ったんだ。