アルタイル*キミと見上げた空【完】
それから、凱がタイチさんに呼ばれて練習にちょこっと参加させてもらってたりして・・・
「おつかれっす!!」
練習が終わった。
片づけくらいは、お手伝いできるかも。
コートに降りて、ちらばったボールを集めた。
「サンキュ」
通りすがりにぽんと頭を叩いてくれた修ちゃんの手が、また私に罪の意識を覚えさせる。
「見たよ~、王子と姫のラブってるとこ!」
ドリンクを飲みながら、タイチさんが、ふざけて言うのも・・・
もちろん、私達の関係のことを誰も知らないから。
知れたら・・・・こんな風に、いれるわけがない。