アルタイル*キミと見上げた空【完】
「俺も、お前とずっと一緒にいるよ」
急に足を止めた私に引きずられるように、凱は少しよろけた。
「なんだよ、汐」
「今・・・」
「あぁ・・・・しょうがねぇからこれからもそばにいるよ、って言ったんだよ」
「あ、言葉増えてる~~!」
「ばかだからしょうがねぇな~、って言ったんだよ」
「また、増えた~~」
そうやって笑いあう私と凱を、
そして、その幼い約束を、
星達はただ黙って眺めていた。
これがずーっとずーっと続けばいいのに、
そんな願いは虚しく消えてしまうのを、
まだまだ知らなかった、そんな幼い私達を・・・・・。