アルタイル*キミと見上げた空【完】

「かんぱーい!!」


たくさんの人の話し声と、時々起こる笑い声。


その中で私はただ座って目の前のオレンジ色のドリンクが入ったグラスを見つめてた。



中身はオレンジジュース・・・。



周りの人はもちろん大学生で、皆ほとんどお酒を飲んでる中で、私は当然まだ未成年だし、何より高校生だし・・・。



さっき、凱に言われたことがやっぱり気になってるのかな。



私がまだコドモで・・・サオリさんや、タイチさんや、修ちゃんのようにオトナではないってことを、目の前のオレンジ色がまるで私に言ってるように、思える。




私・・・なんでここにいるんだろう。



何を・・・しているんだろう。



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