アルタイル*キミと見上げた空【完】
「それ、なに?」
ふいに隣から修ちゃんの声がして、反射的にそれをポケットに戻した。
なんとなく、それが修ちゃんを傷つけるような気がしたから。
「ちゃんと、食べてる?」
「うん・・・」
少し前までは、大好きな修ちゃんがそばにいるだけで嬉しい気持ちだけだったのに、
今は、じきじきと胸の痛みが私を刺し続けてる。
「ん?どうした?」
にこっと笑う、いつもの修ちゃん。
やっぱり・・・このままじゃダメだ。
振られたけど、やっぱり今の私が好きなのは・・・・
「汐、今ちょっといい?」
「私も・・・・・・話がある」
どこかで区切りをつけないと。
いつまでもずるく甘えてばかりはいられないから。