アルタイル*キミと見上げた空【完】
「私、修ちゃんと別れて……凱と付き合うことになったんだ…」
「え?」
その凛の驚いた表情に、ズキンと胸が痛んだ。
「汐……」
「だから…サオリさんの言ってること、半分は正しいのかもしれない……」
「……」
…やっぱり凛も軽蔑したかな?
修ちゃんのこと、大好きだもんね。
「だから……ごめんね。心配してくれてありがとう」
目を伏せたまま、背をむきかけた私の肩を凛がぎゅっとつかんだ。
「……っ?」
「汐……よかったね」
「え?」
見ると、凛は少し涙目になりながら笑ってた。
「凛……?」