アルタイル*キミと見上げた空【完】

それから3日間。


凱はいろいろ手続きやらテストやらで、大学の監督のところに行ったっきり、高校には来ない。



高校で、私にわざとぶつかってきたり、こそこそ何か言ったりしてるグループがあるのはわかってる。


あのギャラリー席の女の子たちだ。


でも、そういうのは無視すればいつかはおさまるだろうと思ってたし、心強いことに常に凛やトモがそばにいてくれてたから、そんなに怖いことはなかった。


トモは最初やっぱりびっくりしてたけど、


「そっか……」


と言ってしばらく間をおいた後、


「俺ら友達だし、俺はお前を信じるから」


って頭をなでてくれたんだ。


そういえばその時も涙が出てきて、それを見た凛にトモが殴られてたっけ。


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