アルタイル*キミと見上げた空【完】
「……そうだよ、修也さんも凱くんも私たちの大事な友達?仲間?なんだし。ね?汐。そうでしょ?」
うん。
「だから、私たちはどっちも応援するの!!」
そう言って凛はトモの頭をたたいた。
「って~~!!なんで俺がまた殴られるんだよ」
笑い声がこだまする廊下で、私はちょっとうらやましいな、って思ったんだ。
凛とトモを見てたら、いいなぁ、って。
近くにいるようでほとんど一緒にいれない凱。
しかも、もうしばらくしたら、もっと遠くに行くかも知れない凱。
ううん。
今は、そんなこと考えちゃいけないよね。
凱のこと、応援するって決めたから。