アルタイル*キミと見上げた空【完】
クラブの中にもサオリさんからのメールを見た人もいたけど、誰も私や凱を責めたりするひともいなかったから、私は安心してたんだ。
「ヤバイ!スコア置いてきた!」
体育館の扉を閉めようとした私の背後で聞こえた凜の叫び声。
「どこに置いてきたかなぁ……」
首をかしげながら、カバンの中を探す凜。
しょうがないな…。
「凜、私探して来てあげるよ。部室か倉庫だと思うから」
「え…いいよ。私がとってくるし」
「でも…トモが待ってるんじゃない?」
「…う、うん。けど、汐一人にしたら危ないし」