アルタイル*キミと見上げた空【完】
「汐ちゃん、こんにちは!」
えっと、だから・・・誰?
「あれ?男バスのマネージャーの人でしょ」
「う、うん」
「俺、入部希望なんだけど・・・もうトモさんには話してあるし」
え?
この時期に?
ま、まいっか。
「じゃぁ、えっと・・・入部届、書いてくれるかな」
トモに話してあるなら、大丈夫、だよね。
警戒していた気持ちが少し緩む。
入部届、どこにしまったっけ・・・。
棚の引き出しを開けようと、後ろを振り向いた瞬間、
「キャッ」
ボスッと後ろに倒されるように、気づけば私はその男の子の腕の中にいた。
はっ!?
何、何・・・・この状況・・・・。
私・・・倒されたんだよね。
じゃぁ・・・・・・・この状況やばすぎる!!