アルタイル*キミと見上げた空【完】
「キャッ」
声にならない叫び声と共に、そのまま床の上に倒された。
イタッ。
けど、背中の痛みよりも、この状況が怖い。
怖いよ、凱っ!
近づく唇に顔を背けた。
「あれ?おかしいな・・・。汐さん、すぐにさせるんでしょ?もしかして嫌がってるふり?」
「・・・・・・っ!!」
怖いのと共に、悔しさがこみ上げてくる。
男の子の手がブラウスのボタンにかかるのを感じて、再びとっさに顔をそらした。
絶対、絶対いやだ、
こんなの、絶対にいやだ!!
助けてっ!!
誰か・・・・
・・・・凱っ!!