アルタイル*キミと見上げた空【完】
修ちゃん
どのくらい眠ってたんだろう。
窓の外は暗闇に覆われる寸前。
雨は・・・・上がっていた。
「起きた?」
気づけば、隣で凱がこっちを向いて笑ってた。
「凱・・・・起きてたの?」
いつから?
いつから??
「ちょっと~~・・・・」
恥ずかしいじゃん。
布団を引き上げて一旦顔を覆ってから、目だけ凱のほうを見ると、また合う瞳。
「見ないでよ・・・」
瞬間、凱の腕が伸びてきて、私の髪の毛をゆっくりとなぞっていく。
思わず目を閉じる。
神経は通ってないはずなのに、なぜこんなに心地いいんだろう。
好きな人に自分の体を触れてもらえるって、なんでこんなに気持ちがいいのかな・・・・。