アルタイル*キミと見上げた空【完】
タイチさんが去った後、私はふらふらと修ちゃんの病室に向かった。
知らないふりしろ、って言われても・・・・・
どうすればいいのか、わからない。
もしかしたら、本当は違うよ、って言葉を修ちゃんから聞きたかったのかもしれない。
本当にずるいね、私。
けど・・・・
修ちゃんの病室の扉をノックしようとした時に、漏れ出した・・・・。
誰かの泣いてる声。
静かに嗚咽を漏らす声がが少し開いたドアから聞こえてた。
私は、中に入れなくて、壁に背中をくっつけて、目を閉じた。
頬に涙が流れる。
・・・・・タイチさんの言ったことは、真実なんだね。
修ちゃん、ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。