アルタイル*キミと見上げた空【完】

タイチさんが去った後、私はふらふらと修ちゃんの病室に向かった。


知らないふりしろ、って言われても・・・・・


どうすればいいのか、わからない。



もしかしたら、本当は違うよ、って言葉を修ちゃんから聞きたかったのかもしれない。


本当にずるいね、私。



けど・・・・


修ちゃんの病室の扉をノックしようとした時に、漏れ出した・・・・。


誰かの泣いてる声。


静かに嗚咽を漏らす声がが少し開いたドアから聞こえてた。


私は、中に入れなくて、壁に背中をくっつけて、目を閉じた。


頬に涙が流れる。


・・・・・タイチさんの言ったことは、真実なんだね。




修ちゃん、ごめんなさい。


本当に、ごめんなさい。


< 386 / 640 >

この作品をシェア

pagetop