アルタイル*キミと見上げた空【完】
ずいぶんと長い時間そうしてたように感じられたけど、
「ごめんっ」
修ちゃんが呟き、ふいに体が離されると、開けた目に見えた病室の時計は、ほんの少ししか時間を刻んではなかった。
「ごめん・・・・」
ううん。
無意識に首を横にふった。
「本当にいいから。帰って・・・・・」
「修ちゃんっ。私・・・・・そ・・・」
そばにいるよ、って言いかけた私の言葉を修ちゃんがさえぎった。
「本当にごめんな。……困らせない、って言ってるくせに、なんか…俺めちゃくちゃだよな」
「修ちゃん、私」
「お願いだから帰ってくれ!……一人にさせて…」
修ちゃんの悲鳴にもにた呟きが部屋に、ううん、私の耳に響いて、私はたまらず病室を飛び出したんだ。