アルタイル*キミと見上げた空【完】
「やっぱ、うめぇ。ハンバーガー最高!!」
十数分後・・・・私の目の前には美味しそうにハンバーガーをほおばる凱の姿・・・。
あれ?
「なんかさ~、向こうのハンバーガーはさ、大きくてそれは上手いんだけど、なんとなく味が大雑把な感じがするんだよな」
なんて・・・・。
え?
何?この普通な感じ。
「凱・・・・あのね・・・」
私が口を開こうとした時に、周りから小さく声が聞こえた。
「あ、あれ・・・あのバスケの子じゃない?」
「ガイ?え~~、うそ~~。背ぇたかーい。顔も小さいし、本で見るより、かっこいい!」
「じゃ、一緒にいる子だれ?もしかして、彼女とか・・・?」
そんな声を聞いてか聞かずか、凱は普通の顔で口を動かし続けてる。
凱、って・・・・思ったよりも有名人、なのかも。
確かに・・・学校の前で待ってるカメラマンの人とか、多くなってきたような気がするし。
注目・・・されてるんだよね・・・・・。
「ん?どした?」
「ううん。なんでも」
ふいに見つめられて、私は大きく首を横に振った。