アルタイル*キミと見上げた空【完】
離れた唇を追うようにして、必死で抱きしめあった。
凱、凱!
好きだよ。
これからずっと一緒にいるよ、って。
これからもずっと好きだって。
誓ったあの気持ちは嘘じゃないのに。
いっそ、バスケのことを、……アメリカのことを全部なくして凱と一緒にいれたらいいのに……。
そんなこと……できるはずがないのに。
……わかってるのに…。
「すみませ〜ん……次の上映の準備がありますので…」
遠慮がちに職員の人に声をかけられて、私達は席をたった。