アルタイル*キミと見上げた空【完】
ドシンッ
「キャッ」
衝撃と共に、体が崩れる。
すんでのところで、修ちゃんに支えてもらったけど、手とひざを少しすりむいてしまったみたいで、痛みが走る。
走ってきた男の子は、ただ固まって私を見てたけど、
「大丈夫だよ」
笑ってそういうと、泣きそうな顔をして、どこかに走っていってしまった。
「汐、大丈夫か?」
「うん・・・・・・」
ようやく立ち上がると、傷はそんなに深くないけど、少しだけ血がにじんでいる。
「待ってて、なんか濡らしてくるから」
私を道端のベンチに座らせた後、急いでその場を離れた修ちゃん。
大丈夫だって言ったのに。
心配しすぎだよ、修ちゃん。