アルタイル*キミと見上げた空【完】
「もう、昔のことだよ?なんかみんなに気を遣ってもらってるけど、そういうのもういいから」
「ん・・・汐がそういうならいいけど・・・」
そう言って、凛は頬杖をついて、私を見上げた。
「汐・・・・・・、綺麗になったね」
「え?・・・・なに?どうしたの?急に、なに?」
わたわたと手で頬を押さえる私を見て、凛はふっと笑った。
「・・・・いろんなこと、あったけど、私はずーっとずーっと汐の友達だし、汐の。。。味方でいたいって思ってるよ?」
「凛・・・」
そう言って、凛はうーんと背伸びをひとつしてから言葉を続けた。
「今回・・・・凱くんが帰ってくるから汐が板ばさみになるんじゃないか、って思ったけど、そんな心配はなさそうだね」
「・・・うん。大丈夫だよ。ありがとうね、凛」
本当に大事な友達。