アルタイル*キミと見上げた空【完】
「じゃ、行こうか」
「うん」
立って、私の前を歩く修ちゃんはやっぱりとても目立ってる。
特に集まる女の子の視線・・・。
「ね・・・・本当に」
私でもいいのかな、と言う言葉を慌てて違う言葉に置き換えた。
「本当にこの格好で大丈夫、かなぁ」
今夜は・・・・修ちゃんのお父さんのバースデイパーティに招待されてるんだ。
バースデイパーティなんて、小さい子がやるもんだよね。
大人でパーティ開いちゃうなんて・・・・やっぱりお金持ちって感じが、する・・・・。
うぅ、気後れ。
そんな私に修ちゃんは振り返ってにこっと笑って見せた。
「大丈夫だよ。俺がいるから、心配しないで」
ドキン。
このごろ・・・・・特に修ちゃんの部屋にこの前行った時から、少しずつ感じるじんわりとした感情。
まるで、高校生の時に戻ったみたいで。
それが、全然嫌じゃないんだ。
その感覚自体が、私をほっとさせる。
安心させてくれるんだ。
ココロも修ちゃんを見つめてる、って確認して、安心するんだ・・・・。