アルタイル*キミと見上げた空【完】
「わぁっ・・・」
思わず声を出した口を慌てて押さえた。
すごい・・・・。
これって、本当に個人のバースデイパーティ?
貸し切られたレストランのホールに並んだ豪華な料理。
テレビとかで見たことがあるような人もちらちらいるし・・・。
何これ?
確実に「お誕生会」と言う言葉では済まされないよね。
確かに・・・・・
「パーティだよね・・・」
「ははっ、汐何つぶやいてんの?」
隣の修ちゃんが面白そうに笑って私の頭に手を置いた。
「だって、これって・・・・すごいよ。毎年こんな感じなの?」
「ん~・・・・今年は特に派手かもな。多分・・・」
「多分?」
「汐が来る、って聞いて親父すげー楽しみにしてたし」
「え?」
「そ。これってただ単に、親父がお前に会えるの浮かれてるだけ、の会とも言えるかもな」
は?
あわてて修ちゃんを見た瞬間にぽんっと肩を叩かれた。
「汐ちゃん、よく来てくれたわね」
あ・・・・。
修ちゃんのお母さんだ。