アルタイル*キミと見上げた空【完】
「おい、サキ、変なこと言ってんじゃないだろうな」
「何にも言ってないよ。ね?そんな、修兄がにやけすぎだとかは言ってないよね?」
「おい!」
「ハハッ。もう帰るんでしょ?私はもう少しまだいるからお2人でどうぞ~~。邪魔者は消えます~!」
そう言ってサキちゃんは、私にウインクをひとつして会場へと戻っていった。
とにかく・・・・なんだか圧倒されるぐらいパワフルな感じだな。
「汐、なんかごめんな?」
「ん?何が?」
「びっくりしたろ?」
「ううん。私、サキちゃんのこと好きだよ。てか・・・なんとなく似てる人が・・・」
『凛!』
お互いに声が重なって思わず顔を見合わせぷっ、と吹き出してしまった。