アルタイル*キミと見上げた空【完】
思わず修ちゃんの顔を見ると、修ちゃんは真っ赤な顔をしていて。
つられて、私も顔が熱くなる。
これ・・・・
手のひらの上に置かれたのは、指輪。
あの、高校のときに修ちゃんにもらって、そして返したあの指輪が、暗闇の中で、月の光にキラリと光った。
「二度目、だけど・・・。本当は改めて違う指輪を買おうかと思ったんだ。けど・・・あの時の俺の気持ちは本当だったし、あの時から俺の気持ちは全く変わってなくて・・・・・・だから、もう一度これをお前に受け取ってもらえたら、って・・・」
「修ちゃん・・・・」
「絶対大切にする。だから、改めて・・・・」
そう言って修ちゃんはもう一度ふぅと上に向かって息を吐き出してから私を見つめた。
「結婚して欲しい」