アルタイル*キミと見上げた空【完】

「汐、修也さん、来た?」


ギャラリー席に戻ると、もう先に帰ってた凛が耳元でささやいた。


「うん。今着いて着替えてるとこ」


さっき……凱に会ったなんてなんとなく言い出せずになんとか笑顔をつくってみせた。


「なんかね、周りうるさすぎ。修也さん目当ての子達がまだかまだか、ってさっきから騒いでる」


「うん・・・・」


コートの中の選手の数が多くなっているせいか、確かにさっきよりギャラリー席の人数もかなり多くなってきていた。
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