アルタイル*キミと見上げた空【完】

まるで忘れかけてた呼吸を取り戻すように、胸がトクントクンと動き出す。


…目を開ける前からわかってたよ。こうなること。


本当は開けずにいたままがよかったんだよね。


思い出したくなかった。

自分の胸がこうやって動くんだ、って。

そのリズムも……そしてその甘くて切ない苦しさも。
< 472 / 640 >

この作品をシェア

pagetop