アルタイル*キミと見上げた空【完】
流れてゆく街の明かりが、修ちゃんの横顔を代わる代わる照らし出してゆく・・・
すごくキレイ。
何年も一緒にいるのに、思わず見とれてしまうほど、キレイな横顔・・・。
「汐・・・」
ふいに名前を呼ばれて、現実へと引き戻された。
「え?」
「・・・・いや、なんでもない」
「修ちゃん?」
いったん言葉を切った修ちゃんは、少し息を呑んでからまた話し始めた。
「早速だけど、明日から参加できる?学校のほうも卒論の準備とか、平気?」
「ん・・・・・・・、大丈夫だよ。私も、早く参加したいな、って今日改めて思ったから」
「そっか・・・・。監督も楽しみにしてたぞ。頼りにしてる、だってさ」
「ホント?」
「ん・・・・・・」
そう言って、修ちゃんはふー、と息を吐いて上を見上げた。
「汐・・・・大丈夫か?」
え?
「あいつに、会ったんだろ?」