アルタイル*キミと見上げた空【完】
ハァ~~~・・・
今日何度目かの大きなため息に、凛が息をついてから言葉を出した。
「修也さんと・・・・まだ話せてないんだ・・・」
「うん・・・・」
あの夜。
タクシーで別れてから、練習では会うものの、帰りは別々だし、
修ちゃんも病院に行く回数が増えて、なかなか2人で話をすることが出来てなかった。
プロポーズしてもらったのは、あれは幻なのか?と思うほどに。
返事を早く、早く、なるべく早くしたいのに、
それすら避けられてるような、そんな感じ・・・・。
やっぱり・・・後悔してるのかな、私にプロポーズしちゃったこと。
それならそれで、言ってくれたらいいのに・・・・・。
練習の時は本当に普通どおりの修ちゃんなだけに、どうしたんだろう、って余計に不安が募ってくる。
私が今見てるのは・・・・・・修ちゃん、だけだよ?
本当は、それを一番伝えたいのに。