アルタイル*キミと見上げた空【完】
その姿を見送った瞬間、急にがくがくと足が震えてきて、思わずしゃがみこんだ。
言いようのない不安が胸に押し寄せてくる。
修ちゃん……
……凱っ!!
途端に、ブーブーとなる、持ってた金客の中から聞こえる金属音に、体がびくっと震えた。
それでも急いで携帯を開くと、そこには修ちゃんからのメールを知らせる点滅が瞬いてて、ようやく少しだけほっとする。
中身は……
『遅くなりそうだから、先に花火ポイントまで行ってて』
というだけのものだったけど、今はただ修ちゃんからのメールがとてもうれしくて、思わずぎゅっとその携帯を握りしめた。