アルタイル*キミと見上げた空【完】
あまり食欲はなかったせいで、のろのろとお昼ご飯を食べている時に、
凛が大声を出して、教室に入ってきた。
「大ニュース!ビッグニュースだって!汐!」
「それ、同じことだから、凛・・・」
私のさえない突っ込みなんか、全く流して、凛は、私の手を引っ張って立たせた。
「何?」
「何も何。アメリカよ、アメリカ!」
「は?・・・・・ちょ、ちょっと」
言うのももどかしそうに、凛は私の手を引っ張って教室の外へと飛び出した。
私は凛の背中を見ながら引っ張られていく。