アルタイル*キミと見上げた空【完】

「今日トモの教室に転校生が来たんだって!それが、なんと!」



そこで息を切って凛は私を振り返って、上気した顔でにこっと笑った。



私の胸は、ほんの小さな予感を感じて、トクントクンと音を立て始めてる。



もしかして。



もしかして・・・。



「アメリカでプロリーグ入団間違いなしって言われてる、安東・・・なんだっけ?」



アンドウ・・・・



私のかすかな期待は、すぐに失望へと変わった。



違う。



・・・「長谷部凱」じゃない・・・







< 51 / 640 >

この作品をシェア

pagetop