アルタイル*キミと見上げた空【完】
てきぱきとした着替えが終わる頃、仕切られたカーテンの向こうから聞こえた声に振り返った。
これって。
「母さん、なに勝手なことしてんだよ」
修ちゃんだ。
「よろしいですか?ご覧になってください。とてもよくお似合いですよ」
あ、と思う間もなく、カーテンが引かれた瞬間、お母さんに向かって困ったようにため息をついてる修ちゃんとパチッと目が合った。
な、なんか恥ずかしいんですけど。
考えてみれば、昨日プロポーズしたのは私から。
(その前にプロポーズされてたとはいえ)
そして、今日はもうドレス着ちゃってるんだから。
事情が事情とはいえ、
流れが流れだとはいえ、
かなり・・・・ノッちゃってるように思われても仕方がないよね・・・?
「しゅ、修ちゃん・・・・・えへ?」
う、うわ~~っ!!
思わず作り笑いをつくってはみたものの、これ絶対外した!
修ちゃん、固まっちゃってるし。