アルタイル*キミと見上げた空【完】
「はい?」
うわっ。さすが修ちゃん、とっさにお店の人にも爽やかな笑顔。
ほら。
店員さんも顔を赤くしてるし。
無意識でやってんのかな。
多分そうだと思うけど・・・・・・
「・・・お、汐??」
「えっ?」
「やっぱり聞こえてない・・・・」
そうやって、修ちゃんは肩をすくめて見せてから、大きなため息をついて視線を横にずらした。
その先にいるのは、すごい笑顔の修ちゃんママ。
「母さんがさ・・・・」
修ちゃんがなぜか口ごもりながら言ってる先から、隣の店員さんが嬉しそうに切り出した。
「せっかくですし、ご婚約様の方にも着替えしていただいて、よろしければ撮影などさせていただければ、と思いまして・・・」