アルタイル*キミと見上げた空【完】
「いいじゃない。修也も、ほら、早く着替えてきなさいよ!!」
お母さん・・・・。
すごい勢い。
「行って来なよ。待ってるから」
修ちゃんは、大きく息をひとつついてから、クスクス笑ってる私の頭を一回叩いて、試着ルームに消えていった。
修ちゃん、照れてた。可愛いっ。顔赤かったし。
「ご婚約者の方、素敵な方ですね」
ドレスに合うアクセサリーを選びながら、店員さんが私に微笑んだ。
「・・・はい・・・・・・・はい!」
照れくさいけど、それは本当だと思うから。
私にとってもったいなくらい素敵な人なんだ。
「堂島様、こちらのジュエリーはいかがですか?雰囲気にぴったりだと思うのですが」
「あ・・・・・・これ・・・」