アルタイル*キミと見上げた空【完】

修ちゃんのそういうとこ。


かっこいいけど、かわいい・・・っ。


「すっげー照れるんだけど・・・」


修ちゃんはそう言っていったん言葉をとぎらせてから、私の左手をそっとにぎってまっすぐに私を見つめた。



「でも、俺今すげー幸せだよ。汐・・・絶対に幸せにするから」


そう言う修ちゃんの額に、頬に、キラキラと木漏れ日がやわらかく当たってる。


「うん・・・」


やだ・・・


本当に涙が出そうになる。



こんなんで・・・本番はどうなっちゃうんだろう。



そう思えるほど、このチャペルといい、シチュエーションはばっちりだよ。



向こうで修ちゃんのママがハンカチを目に当てているのが見えるし。



本当に・・・これが本番みたいだね。



その時の私は、気持ちがたかぶっていたせいか、扉が開く音も聞こえるはずがなかった。



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