アルタイル*キミと見上げた空【完】
てっきり・・・
撮影をしてくれるカメラマンさんかと思ってた。
ぎいっ、と開いた扉に、
「汐さんっ、超キレイ!!」
という高い声に、
思わず、修ちゃんから視線を外した私の目は、一点で動かなくなってしまった。
なんで?
なんで、ここに、「彼」がいるの?
なんで・・・・
「凱・・・」
私より先に聞こえたその名前を呼ぶ声は、確かに隣の修ちゃんのものだった。
凱・・・
なんで・・・・・・?