アルタイル*キミと見上げた空【完】
「凱・・・・・」
「ん?」
ここ、どこ?
って聞こうとしてその言葉を飲み込んだ。
「のど、かわいた」
「ハハハ・・・なんだよ、お前。ちょっと待ってて。今薬も持ってくるから」
立ち上がった凱の背中を見つめてから、また天井を見上げた。
頭がさっきよりも少しだけ澄んできてる気がする。
その時、
「ぅわぁ!」
「凱?」
部屋の向こうからガチャガチャと言う音と凱の叫び声が聞こえて、思わず体を起こした。
少しふらふらするけど、大丈夫そう。