アルタイル*キミと見上げた空【完】

「修ちゃんっ・・・先生大丈夫?」



慌てて保健の先生を気にする私を見て、修ちゃんは大丈夫、大丈夫って笑った。



「けど・・・汐お前今日は部活無理だわ」



「・・・うん」



せっかく修ちゃんが練習に参加できる日なのにな・・・。



「大丈夫か?」



「大丈夫だよ、ありがとう。修ちゃん」



「今、凛が荷物持ってきてくれるからな」



「うんっ!」



うなずいた私を見て、修ちゃんは小さくため息をついた。



「送ってやりたいのにな、彼女がしんどい時に・・・」



「ううん。本当に大丈夫だよ?」



「俺が大丈夫じゃないんだよ・・・」



今度は額じゃなくて、ふさがれた唇はいつものキスより少しだけ強引で、でも体の力がゆるゆると抜けていくようなそんな大人のキスだった。



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