アルタイル*キミと見上げた空【完】
「修ちゃん・・・?」
ようやく離された口でちょっと荒れた息を整えて、彼を見上げると、
いつもからは想像できないような真っ赤な顔をした修ちゃんが口を手で覆ってた。
「やばいな。保健室でこれって。なんかとまんね~~」
「え?」
途端に顔が熱くなるのがわかった。
「汐、顔真っ赤」
頬に当てられた手をたどると、そこにはさっきとは打って変わった真剣な表情の修ちゃんがいた。
「修ちゃん・・・」
つぶやいた私の声と共に、
「堂島さん、もう起きられた?」
ドアを開ける音と共に保健の先生の声が響いて、私達は反射的に体を離した。