アルタイル*キミと見上げた空【完】
私がそういうと、修ちゃんは一旦うつむいてから、
「話したいこと・・・・って?何?」
と、突き放したような聞き方をした。
ぐっ。
再びひるむ心。
けど、
「昨日の話、なんだけど・・・・」
「あ?アァ・・・結婚のこと、とか?」
「うん・・・・いきなりだったから、びっくりしちゃって・・・」
なぜかわからないけど、へへへ、なんて声だけの笑い声をつける自分がすごく嫌だった。
どうやって、聞けばいいのかもわからないし。
「急に・・・だったから」
「だから!・・・・だから、昨日電話で話したとおりだよ。俺には・・・・俺にはほかに付き合ってる人がいて、結局そっちが本命だったって。そういう話だよ。記事でも見ただろ?」
「・・・・・・・っ!?」
「だから、ごめん。俺が悪いんだ。両親には俺から説明しておくから」
「どうして、急に?」
だって・・・・・・ドレスを着て笑ったのはつい最近だったのに。
それだけ、私が全然気づいてなかったって事・・・・?