アルタイル*キミと見上げた空【完】
「でも・・・ま、な・・・あいつらいるから、到底無理か・・・」
車を発進させながら修ちゃんがぼやくのを聞いて私はぷっと吹き出した。
だって、部員の皆、休み時間があっても常に修ちゃんにくっついてるもんね。
「それだけ、皆コーチが大好きなんだよ」
修ちゃんの横顔を見ると、彼はにやりと笑ってこう言った。
「じゃあ、お楽しみは今度、っていうことで」
修ちゃん・・・?
少しキャラが変わってきてる気がするよ?
そう心の中で突っ込みながらも、顔に血が上ってるのは隠しきれなくて、
「汐のエッチ~~」
なんてからかわれながら、朝陽の中、車は進んでいくんだ。