アルタイル*キミと見上げた空【完】
あれ?
天井が真上に見える。
私の体は確かに横になってるのに、
痛く・・・ない?
「お前、重い」
え?
「ギャッ!」
私が誰かの体の上にいるのが、下から聞こえる声でやっとわかった。
「ご、ごめんなさいっ!」
立ち上がろうと手を着いたところは、また運が悪くその人のお腹だったらしく、
「いてーって!」
余計大きな声が部屋に響いた。
「ごめんなさい・・・」
ようやく上からどいて、立ち上がった彼の顔を見た。