アルタイル*キミと見上げた空【完】
と、同時に……修ちゃんにどう顔を合わせていいのか、全く自信がない。



サオリさんの話がどこまで本当なのか、わからないし、



早く会いたいのと。



会いたくないのと……。




そんなことを考えてる私の肩がとんとんと叩かれた。



思わずびくっと体が跳ねる。



見上げると、怪訝そうな顔をした凱が私を見下ろしていた。



凱……。




「どうしたの?お前。なんかあった?」



…なんで気づくの?



けど…



「なんにもないよ。いつも通り元気いっぱい!」



首を少しかしげて通り過ぎようとした彼が、あ、そうそうと私に振りかえった。



< 92 / 640 >

この作品をシェア

pagetop