アルタイル*キミと見上げた空【完】

「ほら、持つよ」



コンビニで大量に買った花火の袋を、凱が片手にぶら下げる。



「あ、ありがとう」



なんか…思い出すな。



あの夜のこと。



二人で見上げた「夏の大三角形」




隣の凱を見ると、



私の視線には、あの頃見てた凱の横顔はなくて、



ただ、背が伸びた彼の肩が見えるだけ。



時間は……過ぎてるんだよね。



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