アルタイル*キミと見上げた空【完】
凱があの後遠くのおじさんのところへ行った直後、
おじさんの転勤でその家族と共にアメリカに渡ったこと。
バスケは、続けたこと。
高校でトライアウト合格して、強豪バスケ部に入ったこと…
帰り道たくさん話をした。
ぼそぼそとしゃべる凱は、ただ前を向いたままでその表情はわからなかったけど。
「凱…すごいね。バスケ続けてたんだね」
凱のプレイしてたアメリカの高校が、日本でも結構有名なほど強いところだっていうことは、凛から聞いてた。
「お前は……?バスケやめたの?」
凱の一言がズキンと胸に刺さった。