おつかれマイハニー
教室は浮足立っていた。
新しいクラスメイトをちらちら見てみたり、早くも仲良くなったのか以前から仲が良かったのかは知らないが既に盛り上がっていたりする。
新しい教室は騒がしかった。
黒板には座席表が貼ってあった。
その座席表によれば、男女の席は隣り合っていた。
去年とは配置が変わっている。
前は男子の最後尾の次に女子の一番が座っていたのに。
男女の列が交互に並んだ座席表を見て更に気分が落ち込んでしまった。
苗字が堀川の私は、男子と隣合うことはこれまで一度もなかったのだ。
男子が苦手な私にはこの変更は辛い。
「うわー、気まずいなーこれ」
座席表をジーッと睨みながら真陽が言った。